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STAR WARS EPISODE3--- REVENGE OF THE SITH

STAR WARS SAGA 最終章 ー 27年のシリーズ締めくくりですね。

無論、物語はエピソード4につながりますが、やはり、この エピソード3が最後と思うのが自然な気がします。

 

しかし、技術的にCGキャラも全くといって良いほど不自然さが感じられなくなりましたね。

特にグリーバス将軍など違和感を殆ど感じ得ませんでした。

でも、ここにいたってもヨーダとか生物感を無理なく出すのはやはり至難の技のようですね。当然といえば当然か? それでも凄いとは思いますけれども。

ダース・シディアスとのライトセーバーでの一戦では、前回のエピソード2よりシーン的によくできていましたね。迫力でした。

ヨーダをCGに移行しなければ、可能なシーンではないし、それはやはりあらかじめの必然だったのでしょうね。

エピソード6以降に空白期間をもうけたのも、理解できます。

 

この映画に関しては、ユアンとヘイデンは"スペシャル"な演技を披露してくれたと思えました。

エピソード2では、二人とも"なんだかなぁ?"の演技でしたが、精進しましたね。

ヘイデン・クリステンセンは、ダーク・サイドに堕ちダース・ベーダーに至る微妙な彼なりの真骨頂といえる演技を見せてくれたとは思えましたし、結局アナキンは、不安定な精神状態をゆさぶられ克服できず、ダース・シディアスにつけこまれたわけで、ジェダイになりきれなかった"自らの弱さ"を露呈した形になってしまいましたね。

<しかしあるいは、彼のその始まりからして既にもとより"シスの系統"であった?>

巷で言われていたとおり、ユアン・マクレガーは、アレック・ギネスにつなぐこの大事な役柄をこれまた見事にこなしていましたね。

何か、特に終盤はアレック・ギネスが彼に投影されていた感じでした。故アレック・ギネスもユアンに対し一応"納得"の演技だったのでは?

 

クライマックスの惑星ムスタファーで橋塔が逆さに崩れ落ち、溶岩流に呑み込まれるシーンは成功していたと思えます。確かにスペクタクルで大迫力だったと思います。<風と共に去りぬ>を思い出してしまいましたね。

決着後、オビ=ワンが拾いあげたライトセーバーがエピソード4でルークに手渡されたアナキンのものだったということですね。

そう考えると、物凄く感慨深い思いが頭の中をよぎりましたね。

 

何かC3POの出番が凄く少なかった気が。シリアスなエピソードゆえだったのでしょうか?少々気になりました。

"おちゃらけ場面"は敢えて排除したという意図があったのかもしれませんが? だから、このエピソードがより暗く重くなったのも確かなのではありますが。

 

結果それでも、エピソード4の方にに映画そのものの"実在感"を感じてしまう私はもはや古い体質なのかな?

人によっては、CGのクオリティーを問い"ショボイ"という表現に終始する人も存在するが、それとも単に個人の好みの問題に終止してしまうのだろうか?

だとすれば、結論がだせる話ではないですね。

私は"虚空"としか思えない画面に驚嘆する気がしないが、LUCAS監督自身は、おそらく今風の技術が豪華に満載された1・2・3に満足感と誇りをもっているのかもしれませんね。

 

個人的には、皇帝、ベーダーと共にクライマックスでデッキに現れたモフ・ターキンの姿に、これで物語がエピソード4につながるのかと、ひとしお"感激"してしまいました。

<以前に撮ったモフ・ターキンのシーン合成でしょうか? あるいは、本当にこのために1シーン撮影したのかな? 実際にはソックリさんの様にも見えますが。>

 

ただ、全編CGで押しまくる本編は、何かGAMEの画面(風景まで)を強制的に見せられているようで、うっとうしく思える部分もありました。

しかしながら良くも悪くも、やはり、"ジョージ・ルーカス"の"STAR WARS"なのでしょう。謎も消化しきれてないものもあったりしますが。

それに、異を唱えてもしょせん意味が無いような気がします。

 

Thank You Star Wars ! May The Force Be With You !

 

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2005年度作品       ★★★★  [最高は五つ]

監督 GEORGE LUCAS  配給 20世紀FOX