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STAR WARS 1--- THE PHANTOM MENACE

この映画は、実は結構、成功していたんじゃないでしょうか?

 

映画公開当時は、ルーカスも峠を越えてしまったとか、話題の盛り上がりとは裏腹に厳しい批評が噴出していました。私も、STAR WARS4と比較してしまうと、途中で退出したくなる様な気にもなりました。そうは、いっても一連のシリーズの中では、2番目に、このTHE PHANTOM MENACEが好きです。

(クワイ役リーアム・ニーソンは、BATMAN BEGINSにも出演する様で、それゆえに、殆ど期待していなかったのですが、急遽、BATMAN BEGINS ! 観てみたい気になりました。彼が出演していると、映画は画面的に締まるのでは。貴重な存在に思えます。ちょっと哲学的で気に入っている俳優です。)

 

映画は、幼少期のアナキン・スカイウォーカーのやがてダース・ベーダーヘ至る過程の、その始まりに焦点があてられています。

いわば、テーマは、旅立ちでしょう。

アナキン役のジェイク・ロイドは、好感がもてますね。やがてはダースベーダーへと変容してゆくその起点としての少年役として選ばれたのは、納得でき妥当なキャスティングに思えます。

ポッドレースがこの映画を象徴する感じですが、悪くないと思いますね。スピード感にしても、迫力がありいかにもスターウォーズ的な仕上がりとさえ思えます。ヨーダのCGは好きでは、ないのですが、ここにでてくるワトーやセブルバらCGキャラには不思議と個性と魅力そして存在感を感じます。キャラ的にも結構充実していた感があります。

 

ダース・モールもこのシリーズの中では、重要なポジションを演じています。しかし、彼のどこが悪なのかは、よくわかりません。ジェダイ二人を相手にし、フェアーな戦いを全うしています。対するジェダイは、相手が一人にも関わらず、なりふり構わず執拗に二人がかりで攻めたてます。正直いって二人のジェダイの正当性の方を疑ってしまいます。ダース・モールを応援したくなる気がします。体術もなかなかの優れものの役者でレイ・パークのファンがついたのも当然でしょう。

 

アミダラ女王の衣装の豪華さも好感度ですね。(お金がかかっているのは良くわかりますし、かなりその色合いが、映画に華を添えたものになっていると思います。デザインは、ヘアースタイルも含め和洋折衷というか世界観不明な感じが好きです。)

 

只、映画総体として見るとなにか怠く、カット+カットで見ると良くできているなと、本来DVD向きに仕上がっていたんじゃないですかね?

 

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1999年度作品  ★★★★ [最高は五つ]

監督 GEORGE LUCAS  配給 20世紀FOX