空飛んでしまうとこの手の映画は、何でもアリになってしまいますね。ロボコップ3も然り。
やはり、それだけは勘弁して下さいと言いたかったですね。
弾丸をSTOPできるくらいが我慢の限界という気がしました。
格闘シーン等も、すっかりマンガライクになってしまい、興ざめになってしまいました。
つまらないとは言いませんが、前作の面白さとは趣がかなり違いますね。
許容できる"可笑しさ"が前作で、本作は"馬鹿馬鹿しさ"に下っている感じです。
特に前半から中盤までは理屈ばかりが先行するのも、イタダケないところです。
そうはいっても、そういう部分をねじ伏せて見どころを充填してしまう"豪腕技"がハリウッド映画ならではでしょう。
月並みですが、やはりカーチェイスが凄いです。コレがあるから、この映画が成立したという感じですね。
撮影の為に高速道路をつくってしまう。こんな発想自体、アメリカ映画しか考えつかないですよね。
"革新"という事が、この映画の宿命だとすれば、本作ではカーチェイスが全てでしょう。
ダレる事なく、一気に身を乗り出させ息も尽かせぬその展開には、正直文句がでません。
不自然さを感じ得ないスピード感溢れるCG合成もその意味では、高評価できる気がします。
キャラクター的なところではツインズが、ファッショナブルで目立ってイカしていますね。
ナイフさばきも文字通りキレていますね。
車内でのモーフィアスとの揉み合いには、他に例のなかったアクションの振り付けに少々感心しました。
後、忘れてならないのはトリニティのスコーピオン・キックでしょうか?(苦笑)
しかしながらモニカ・ベルリッチはこの映画には似合っていない気がするのは私だけでしょうかね?
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2003年度作品 ★★★ [最高は★五つ]
監督 THE WACHOWSKI BROTHERS 配給 WANER BROS.PICTURES