監督がバイオハザードの監督と聞いて期待できないなと思っていましたが、案の定というところでしたね。
ただ、双方のファン的な立場から観賞すれば(この場合、キャラクター的見地とするのが妥当かな?)、それなりにそこそこ楽しめる映画にはなっているかと。
PREDATORのデザインは、本作の方が格好良かったですね。でも、なぜか、いかにも人間はいっているという感じが強いですけれど。
そもそも、地球を舞台に据えたのが、成功しなかった要因の様に思えますし、配役的にはランス・ヘンリクセンくらいしか彩りを放つ役者がいないのですから下手な人間ドラマを展開しなかった方が良かったのではとも思えました。
例えば舞台が"エイリアン"の様に宇宙で限られた人間しか登場しない様なスタイルの方が、くみしやすかったのでは?
重力のあるところ、空気のあるところで物語が展開するのが嘘臭く感じられてしょうがなかったですね。ほとんど現実感が感じられませんでした。
成層圏外の宇宙から南極の氷の下600メートルまでを一発で削岩してしまう科学力を有するPREDATOR達に、人類がかなう筈もなく、抵抗できる範疇を超えていますし降参して劇中通り神として崇め生き延びるしか手はないでしょう。彼ら協力してくれるらしいですし? そうしていただけるならALIENさえ、さほど恐れる事もない気がします。(何か卑屈になってしまいます。)何せALIEN QUEENさえ拘束できる力さえ有していらっしゃるのですから。
そのALIEN QUEENもラストはGODZILLAかJURASSIC PARKか? 南極であれだけレックスがアクションできる(北海道ならまだしも)筈もなく、この手の映画としては、お定まりのなんでもありになってしまっていますが。
外伝というか番外編の域を出てませんね。シリーズになったとしても、全く意義が感じられません。物見遊山な映画では2作目以降は続かないでしょう。
まだしも、PREDATOR3もしくはALIEN5に期待した方がマシな気がします。
ヒロイン役のサナ・レイサンの笑い方が、マライア・キャリーに似てたのが、妙に印象に残りました。
ランスヘンリクセンの鮮やかな死に顔も? その意味ではPREDATORの爆弾のジェスチャーも?(宇宙共通か? 悲しいぞ!)
やはり、マニア狙いのB級映画に尽きるでしょうか?
どちらが勝っても人類に未来はなかった筈だが、PREDATORが勝ったら人類に未来はあった?
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2004年度作品 ★★ [最高は★五つ]
監督 PAUL W.S. ANDERSON 配給 20世紀FOX