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TERMINATOR3

外伝というか番外編とか考えれば、デキは悪くないのかも知れないのですが。

シュワルツェネッガーが出演してさえいれば、それなりにはカタチにはできる。そんな感じです。

事実、断片的に観ていくなら、それなりには楽しめます。

 

ジョン・コナーがジョン・コナーっぽくないですよね。誰、この人とか思えてしまう。

とはいえ、ニック・スタウトが駄目という訳ではない。むしろ逆ではあるかもしれない。

3を別シリーズと捉えるなら、彼も悪くない。事実、感じいるところもありましたね。

前2作との連携というか整合という意味合い(雰囲気的なことも含め)でのみの話に尽きてしまいますが。

 

サラ・コナーというかリンダ・ハミルトンが出演していないのもやはり精彩を欠いた感じです。

T-Xを演じたクリスタナ・ローケンが拾いモノというか、唯一収穫でしょうね。

やっぱり、そう来るか? 女ターミネータ!

でも、美人な外見に見合わず、とんちんかんな受け答えがかえって不気味に感じられ、いいアジだしてると思います。

 

金かかってますよね? 凄いことやってる。でも、カメラワーク、演出の平板さでいまひとつ、そう見えて来ない。

つまらないとは言わないけれど、のめり込めもしない。

監督の手腕がいまひとつなのかと考えてしまう。アイデアはあるのだが、絵にする力量が足らないと思えます。

例えば、なにか未来における反乱軍と機械の戦闘シーンの挿入がもっとあっても良かったのでは、冒頭のシーンとかよくできていると思えましたが、いかんせん短すぎ。

 

T-1は気にいってます。機構的なデザインは、面白くもうひといじりすると格好良くなりそうだが、あえてそうしなかった。そういう感じです。

でも、劇中ではこれだけのモノ<ひとつひとつの小道具はよくできている。>を創りながら、何か印象を強く残せなかったのは、もったいなさ過ぎの感がありますね。

凝ってはいても、印象希薄そういうシーンだとかモノが多いのが残念すぎます。

 

まぁ、それでも一連のシリーズにプラスしても再びターミネーターが観れたのはよかったのではないかと、個人的には、この後の物語も観てみたいとは思えます。

 

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2003年度作品    ★★★  [最高は五つ]

監督 JONATHAN MOSTOW  配給 20世紀FOX