母の愛情より、正義執行 !ってな感じのBLADE!
(死んだ筈だよ。おっかさん...⁉)
何よりウェズリー・スナイプスの啖呵がカッコいい!
彼のアクションのキレも本作がシリーズで一番。
街中で、あんなにギョッとする身なりをしていたら、目立ちすぎて追跡も楽勝で隠れ家の意味もなく常に居場所がバレバレになると思うが...?
折角のディウォーカーでありながら、その割に余り日中活動してないような...?
血清がヴァンパイアに対しあれだけ有効であれば、なんか必死に闘う必要もないような...?
疑問は色々ありますが、アクションを観る映画でSTORYを真剣に考えてもしょうがないでしょうし、もしかすると、ヴァンパイアハンター・アクションという新たなカテゴリーを確立した記念すべき映画かも知れません?
ヴァンパイアの世界も、年寄りの長老たちが実権を独占掌握し出る釘を打つ構図は、こちらの人間界と何も変わらず血筋を重んじ、異分子を蔑むのも全く同様。(ヤレヤレ、どこまでも社会という奴は生きづらくストレスフルだ。)
で、打たれまくりの感ある悩めるフロスト君のフラストレーションは、MAXまで高まりお決まりの反乱へと突っ走る。
でも、フロスト君は精一杯歴史の勉強を頑張ったのに、最期が哀れで悲しい...。
ヴァンパイアの特性も良く表現されてて、出てくる武器もなかなか秀逸。
ワイアー・アクション、CGともに、今では創成期のぎこちない出来映えですが、でしゃばってない分逆に新鮮でむしろ好感が持てますね。
ともすれば、終始暗くなりがちなヴァンパイアものですが、散りばめたユーモアが映画に救いあるリズムを醸し出していると思います。一本の映画として、このBLADEも捨てがたい魅力は持っていると思えます。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
1998年度作品 ★★★ [最高は★五つ]
監督 Stephen Norrington 配給 HERALD