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PACIFIC RIM

オタク・パワー全開 !!  

ワクワク・ドキドキ率120%の映像体験って感じの、これはもうエンターテイメントに徹した映画でしょう。

 

最初に観た印象は、素直に"スんゴ~イ"です。Storyを語り尽くす映画でないのは明白です。

「Never give  up ! 」凶大なカイジュウに対して、コレでもかコレでもか! の手に汗握るPower炸裂感、重量感が半端ないです。

 

ギレルモ監督は、スケール感があり金のかかった大作を十二分にこなせる監督と思っていますが、それでも今回デテールに拘った秀逸以上のデザイン、力ずくでイメージを見事なまでにねじ伏せ、演出具現化した監督に素直に拍手を送りたい。

 

そして何より”必殺技”こそが、バトル・シーンを華麗に盛り上げるということを熟知している。()

 

ロボット対カイジュウー男の子なら誰もが見たい夢のベストマッチをフルスクリーンという仮想世界のなかでとはいえ、子供騙しでなく誰しも満足できるレベルで達成したことを賞賛せずにいられません。

 

とりわけ、雨中での湾岸及び市街地でのロボット対カイジュウの対決は、特撮史上記録に残る出来映えではないでしょうか? 破壊シーンの精密さ圧巻のスペクタクルと思えます。ある意味、一時の金字塔かもしれません。

 

それでも、カイジュウのバラ蒔かれた部位を見せられると、気色悪い寄生虫を見せられると、あぁ...ギレルモ・デル・トーロ監督だなぁと...()

 

とはいえ、親日派のこの監督にはもっと記憶記録共にとどまるそれこそBlade Runnerなみの傑作映画を、先々只一遍作り上げて欲しいと願います。(すでに一応アカデミー賞受賞監督ではありますがね...)

 

 デル・トロ監督でふとGODZIRAを見てみたいとの意識にとらわれましたが、ハリー・ハウゼン、本多猪四郎に捧ぐのエンディング・クレジットはグっと心に響きましたね。

 

 

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2013年度作品    ★★★ [最高は五つ]

監督 GUILLERMO DEL TORO 

配給 WARNER  BROS. STUDIOS